2022年度 卒業研究 B


研究テーマ

テーマ:スマートカメラを 利用したエントランス監視システム
担当:石嶋 晴人(学部4年)
概要:
Internet of Things (IoT)は,インターネットに接続可能な機器の種類や量の増加により,機器の相互接続による自動制 御・遠隔操作・監視・計測・生活支援などの幅広い分野での応用が期待されている.例えば,1つスマート フォンでエアコン,冷蔵庫,洗濯機などの複数の機器の状態・情報をまとめて把握,又は調整が可能という 機能は目新しいものである.本研究では,Google社のスマートカメラ(Google Nest Cam)をスマートフォン,タブレット端末等で管理できるアプリケーション(Google Home)を使用し,動作確認を行い,人物認識機能による特定人物認識の精度を測ると共にスマートカメラを利用したエントランス監視システムの考察を深め ていく.


テーマ:マルチエージェン トを利用した感染症のシミュレーションに関する研究
担当:牛丸 陽友(学部4年)
概要:
近年,新型コロナウイルスの感染拡大に よって様々な影響が出ている.感染症の問題は近年だけの問題ではなく,今後,同じような感染症が流行す る可能性があり,その時に感染爆発が起きないように対策する必要がある.マルチエージェントシミュレー ションでは,エージェントの振る舞いを個々に定義することができ,それらのエージェントのインタラク ションにより全体の状況をシミュレートすることができる.そのため,上記のような感染症が流行する状況 での現象をシミュレーションすることに適している.本研究では,マルチエージェントシミュレーションに ついて調査し,感染症のシミュレーションを作成した.また,シミュレーションの条件を変化させ,実行結 果にどのような変化が起きるかを調査した.


テーマ:視線移動に着目し たホームページ評価に関する研究
担当:岡野 泰成(学部4年)
概要:
本研究では,ウェブのツールを使った情 報伝達において,どのような方法が効率的であるかを明らかにすることが目的である.そのために,利用者 の視線移動に着目した評価を実施した.本研究ではTobii Eye Tracker 5を利用し,情報伝達の際の文字や図形の色の違い,強調表示や写真の有無による効果を検証した.


テーマ:簡易脳波センサを 利用したハンドロボット制御に関する研究
担当:金子 大樹(学部4年)
概要:
本研究では,簡易脳波センサを利用し, 利用者のグー,チョキ,パーの状態を読み取り,その状態にハンドロボットを制御するシステムの作成を目 的とする.これまでの研究では,先行研究1)を元にキーボード入力からハンドロボットをグー,チョキ, パーそれぞれの形に制御するプログラムの作成を行った.
本研究では,簡易脳波センサを装着し,データ収集およびデータの検証を行い,どの程度の精度で,ハンド ロボットの制御が可能であり,また,どのような応用に利用可能であるかの考察を行った.


テーマ:簡易型脳波センサ を利用した音による影響分析
担当:小島 伊織(学部4年)
概要:
近年,自身の集中力やヒーリング効果を 高めるために,音楽を聴くだけではなくリラックス音を聴きながら作業や睡眠を行うことが注目されてい る.例として川のせせらぎ音や森の音などが挙げられる.このように,さまざまな音楽や音によって,人の 集中度やリラックス度に影響を与えることが可能である.本研究では,リラックス音だけでなく,反対に不 快音に対しても,どのような影響が現れるかの実験を行った.扱いの手軽さや装着の容易さを考え,簡易型 脳波センサを利用し,リラックス音や不快音によって,どのように脳波に影響を及ぼすかを実験した.


テー マ:RealSenseカメラを用いた機械学習による深度推論の検証
担当:小島 龍輝(学部4年)
概要:
これまでの研究では,Intel RealSenseD435カメラで撮影したRGB画像と深度画像(RGB-D画像)をペアとして作成したデータセットを用い,GAN(敵対的生成ネット ワーク)の一種であるPix2Pixライブラリを使用した学習及び推論を行った.本研究では,これまで の研究で課題となった推論精度に関して着目し,これを向上させる手法について掘り下げ,混合精度を用い たミニバッチサイズ拡充による精度向上の取り組みを行った.そして,これら学習にあたりデータセットの 拡充・機械学習ネットワークの変更・学習した推論データの検証を行った.


テーマ:不都合なデザイン における生体反応解析
担当:吉田 一喜(学部4年)
概要:
3Dプリンターが一般に普及したことに より,専門の知識を持たない一般の人々が様々な形状の作品を手軽に造形することが可能になった.自由に 造形するものの形状を決められるということは本来の使い方から逸脱した形状の物体を作れるということで あり,あえて不自由なデザインで作られたものを使用することにより発見できるものがあるのではないのか と考えた.本研究では本来の使い方で使用することが出来ないデザインの物体を造形し,その使い心地など を検証・考察する.


テーマ:顔認識による出席 アプリの研究
担当:TRAN QUANG HONG CHUONG(学部4年)
概要:
本研究では,顔認識による出席アプリの 作成を目的とする.これまでの研究において,主成分分析法(PCA法)により,顔の特徴を抽出し,顔認 証を行った.本研究ではアプリの顔認証機能についての検証を行った.また,マスクをかけた顔の問題に広 げて実験を行った.顔認証の効率を向上するためNawaf  Hazim BarnoutiとWael Esam Mattiが2016に発表したPCA+LDA法により顔認証の研究を参考にした.線形判別分析法 (LDA法)は次元を削減するアルゴリズムであり,精度が向上するかどうかの検証を行った.


テーマ:VR型のドライビ ングシミュレータの設計
担当:CHU WENXIONG(学部4年)
概要:
本研究では,VR型のドライビングシ ミュレータの作成を目的とする.VRヘッドセットとゲーム用ドライビングコントローラを利用すること で,実際の運転ではなく,シミュレーション環境による,より安全に実験の実施を実現する.これまでの研 究においてゲーム開発エンジンであるUnityを利用して,パソコン上で稼働可能なドライビングゲーム の作成を行った.本研究では,それに対してゲーム用ドライビングコントローラに対応させ,VRヘッド セットへの拡張を行った.さらに,VRの影響を確認するために,ドライビングゲームの実行において,一 般のモニターを利用した場合とVRを利用した場合の心拍による緊張状態のデータ収集を行った.


テーマ:教育用小型ドロー ンのプログラミングと実行比較
担当:DEVKOTA YAKRAJ(学部4年)
概要:
近年,ドローンが活躍する分野が幅広く 増えている.代表的な例を挙げると,空撮,農業,測量,点検,物流,イベント,軍事作戦等である.これ 以外にも教育の分野でも多く使われるようになってきている.本研究では,ドローンの活躍が増えていく中 でドローンの構造やドローンに関する様々の事を理解する目的で,教育用に活かせる小型ドローンのプログ ラミングと実行比較を行った.



テーマ:JETBOTを利 用した自律走行車の作成
担当:TEVETTE DJIBY(学部4年)
概要:
ロボットは,複雑な一連のアクションを 自動的に実行できる機械であり,特にコンピューターによってプログラム可能である.JetBotは組込 み型AIデバイスであるNVIDIAのJetson Nanoを利用した自律走行車である.JetBotを利用することで,ロボットの動きの速度変化や回りの物体の認識を行うことができる.本研究で は,JetBotの組み立てとプログラムの実行を行ない,ロボットの移動のコマンド,および,ロボット のセンサとカメラの役割を確認した.また,移動ロボットに関する関連研究の調査を行なった.


テーマ:ドライブレコーダ を利用した運転分析に関する研究
担当:和泉 龍成(学部4年)
概要:
本研究では,ドライブレコーダの映像を 利用して運転状況の分析に関する研究を実施する.ドライブレコーダは,自動車の走行中の走行データを記 録し,事故状況の分析や,危険運転などの状況判別,また,盗難や外部被害の抑制防止のために利用されて いる.本研究では,現在,社会問題となっている煽り運転のきっかけとなる運転状況の分析を目的とし,ド ライブレコーダの映像から,どのような状況において,煽り運転を誘発する可能性があるかを分析した.


テーマ:睡眠管理アプリ ケーションに関する研究
担当:木村 圭介(学部4年)
概要:
現在,スマートフォンやスマートウォッ チなどでは,心拍数などの様々な生体反応を計測することが可能となっており,それらを利用した睡眠管理 アプリケーション(以下アプリ)が登場してきている.本研究では,睡眠管理アプリとOSA睡眠調査票を 使用し,アプリによる睡眠分析と,主観による睡眠分析の相関関係について調査を行った.


テーマ:スマートリングを 利用した睡眠管理に関する研究
担当:桃原 羽琉(学部4年)
概要:
脳波は眠くなるにつれ徐々に下がってい き,覚醒状態のβ-α波(25-8Hz)から睡眠状態のθ-δ波(7-1Hz)に移行する.目を瞑る際 にα波が後頭部で強まり,リラックスしていくことで眠る.以上のメカニズムで人は眠りに至るとされてい る.本研究では,このメカニズムを外部刺激によりα波やθ波に移行することで,効率よく効果的に睡眠の 質を高めることができるか検証する.外部刺激にヒーリングミュージックを使用し,睡眠効率改善を図る. 評価にはOSA睡眠調査票を利用した主観評価と,スマートリングを利用した客観評価を用いる.



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