2020年度 卒業研究 B


研究テーマ

テーマ:VR環境における視線解析システムの設計
担当:安西 瑠輝(学部4年)
概要:
視 線の動きや瞳孔の開きなど,眼球運動を解析することで,その人の心的な状態や認知的な状態を解析することが可能である.これまで,視線解析を行うための様 々な眼球運動測定装置が開発されており,眼球の動きをカメラで検出するようなメガネタイプのものや,卓上に設置して利用者の視線を検出するような装置が利 用されている.また,VR空間上において,眼球運動を測定可能な機材も開発されている.これは,シミュレーションの実行のしやすさやデータのとりやすさな どで,有効であり,比較的,現実に近い状況で解析が可能となるものと考えられる.本研究ではバーチャルリアリティヘッドマウントディスプレイVIVEシ リーズの「VIVE Pro Eye」を利用し,サッカード眼球運動1)に基づいて解析を行うシステムを作成した.



テーマ:組込型AIデバイスを利用した道路状況認識に関する研究
担当:大久保 一貴(学部4年)
概要:
現 在, いくつかの組込型のAIデバイスが開発されており,本研究では,それらのデバイスを利用した自動車の検出に関する検証実験を行なっている.これまでの研究 において,NVIDA社製のJetson Nanoを用いた物体検出を行った.その結果,スマートフォンを利用した実験1)と比較して,高速処理が実現されていることを明らかにした.本研究では, 別の組込型AIデバイスであるGoogle社製のCoral Dev Boardを利用し,結果にどれほどの差が生まれるのかを検証した.



テーマ:スタイル変換を利用した運転データの補正に関する研究
担当:小林 基輝(学部4年)
概要:
現 在, 日本では高齢ドライバーによる運転事故が社会的問題となっている. 免許返納や急発進抑制装置の取り付けなど, 様々な取り組みが行われているが, そもそもの原因は, 運転技術や認知力の低下にあると考えられる. そのため運転技術や経験を維持できる方法は, そうした問題に対しての一つの解決策として考えられる. 本研究では, そのための方法として, ディープラーニングによるスタイル変換について着目した. これは, ある画像に対して, スタイル画像の画風を反映させるといったものであり, この画風を経験ととらえることが可能である. 本研究では,スタイル変換プログラムを応用して, 熟練者の運転スタイルのデータを初心者の運転操作のデータに反映させることで, 運転情報のスタイル変換が可能かを検証した.



テーマ:レゴロボットを利用した深層学習教材の検証
担当:田中 瑞希(学部4年)
概要:
現 在,世界中で膨大な量のデータが日々取り扱われており,そうしたデータの管理や分析において,人工知能技術が応用されている.特に,深層学習の応用が注目 されおり,主に,自然言語処理,画像認識や音声認識などに利用されている.そうした深層学習や利用方法を学ぶための様々な学習方法や学習教材が開発されて いる.そこで,本研究では,深層学習を利用して,ロボットの自動走行について学ぶことを目的として開発された,レゴロボットを利用した深層学習教材の検証 を行った.



テーマ:全方位映像を利用した簡易ドライブシミュレータの設計
担当:宮原 亘(学部4年)
概要:
本 研究では,VRを利用した簡易型ドライブシミュレータを設計し,実際の運転における心的状態の変化を疑似的に引き起こすため,色彩による心的状態の変化に 対する実験を行った.その結果,VR映像に対して,赤フィルタを利用することで,疑似的にストレス状態を作り出すことが可能であることが分かった.また, フィルタの濃さやタイミングによって,個人差が生じることも明らかにした.



テーマ:機械学習を利用した操縦者の動きによるドローン操縦方法の研究
担当:宮本 竜冶(学部4年)
概要:
本 研究では,特別なコントローラーを利用せずに,自然な動きによってドローンを操縦する方法の実現が目的であり,利用者はVRゴーグルに表示されるドローン の映像を元に,ドローンを操縦し,顔や体の向きで,ドローンを操縦するシステムの構築を行なった.VRゴーグルに搭載されたスマートフォンの加速度セン サーのデータを利用して,歩行動作の検出を行ない,この時,顔の動きなど,その他の動作と区別するために,機械学習の手法の一つであるサポートベクターマ シン(SVM)を利用して,足踏み動作の検出を行なった.さらに,本研究では,歩行動作(足踏み動作)によってドローンを前進させるシステムを構築し,そ の評価実験を行った.



テーマ:簡易型脳波センサーと乾電池型IoTを 利用したBCIゲームの設計
担当:Shen Jinjian(学部4年)
概要:
本研究では,簡易型の脳波センサーと乾電池型IoTデバイス を利用してBCI(Brin Computer Interface)に関連するゲームを設計した.本研究で設計したBCIゲームでは,利用者は簡易型の脳波センサーを装着し, 集中やリラッスを行うことで,乾電池で駆動する自動車や電車などの玩具を制御することができる.集中度によって競争するレースゲームや,リラックスによっ て 正確な位置に停止させるというようなBCIゲームを設計した.




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