2014年度 卒業研究


研究テーマ


テーマ:座圧センサを用いた着席者の状態認識に関する研究
担当:菊地裕輝(本科5年)
概要:
一 般的に,座ったときの姿勢は,その人の性格や疲労の状態,集中の状態などを反映するものであり,着席時の利用者の状態を把握することで,その利用者の状況 に合わせたサービスを実現が可能となる.例えば,利用者が集中的に作業を行っているような場合には,その作業を妨げないように,メールの着信などの通知を 控えるようなサービスを実現することができる.また運転時などにおいても適用が可能であり,より安全な情報提供にもつながる.本研究では,座面や背面に搭 載された圧力センサを利用することで着席者の状態認識を行う.連続的にデータを収集することで,利用者の様々な状態と圧力センサの状態との関連性を明らか にする.



テーマ:ウェアラブル端末によるメンタルサポートシステムの設計
担当:櫻田光貴(本科5年)
概要:
近 年,心拍,血圧,発汗,体温,脳波など,無線通信が可能な様々な生体センサーが開発されており,それらの情報を動きながらにして計測可能な状況になりつつ ある.これらの情報は,生体の表面的な情報のみならず,内面的な状態を反映するものとして考えられる.これらの情報を利用者に提示することは,利用者の集 中や緊張状態などを示すことが可能であり,例えば,運動時の精度の向上や安全性の向上といったメンタル的なサポートの実現につながる.本研究では,スマー トフォンやスマートグラスなどのウェアラブル端末上に,それらの情報を提示することによって,現在の内面的な状態を提示するメンタルサポートシステムを設 計する.



テーマ:Kinectを利用した人の流れ検出システムの設計
担当:柴田晃(本科5年)
概要:
近 年のGPS等の普及やカメラやICタグの技術革新により,人々の動きを捉えることが可能となり,防災や防犯,交通や都市計画などへの応用が考えられるよう になってきた.また,構内のようなローカルな観点からも,人の流れを把握することは,混み具合を考慮した構内案内や,ある特定の人物の行動や位置予測の実 現につながるものである.本研究では, Kinectセンサを利用することで,人の流れ(移動方向,速度,人数等)を把握するシステムを設計する.そして,収集した情報を構内案内や位置予測シス テム等へ応用することを目的とする.



テーマ:状況に応じた情報を提供する構内案内システムの設計
担当:三浦翔平(本科5年)
概要:
本 研究では,利用者の状況に応じた情報を提供することができる構内案内システムを設計する.例えば,利用者がゆっくり移動している場合には,その場所に関す る詳細な情報を提供することができるが,移動が速い場合には,その場所の存在を示すような単純な情報のみを利用者に提示した方がよい.このような機能を実 現するために,本研究では,携帯端末に搭載された加速度センサーや方向センサー,カメラ等を利用し,利用者の移動速度や注目している状況などを検知する. そして,利用者の状況に適した情報提供を実現する.



テーマ:機械学習を利用した人間動作検出センサのための行動検出
担当:宮城諒(専攻科1年)
概要:
本 研究では,人間の動作を検出可能なKINECTセンサにおいて,機械学習の手法を利用することで,様々な行動を認識可能にするシステムを設計した.認識さ せたい行動の詳細を明示的にプログラムしなくても,利用者はセンサの前でその行動を行うことで,自動的に認識させることができる.本システムでは,いくつ かの学習手法を選択することが可能で,認識させたい行動に適した手法を選択することができる.例えば,ジェスチャーなどの認識に有効な決定木や,歩行動作 などの時系列的なモーションの認識に有効なサポートベクターマシンなどを選択することができる.本研究では,ロボット制御のためのジェスチャー認識や,仮 想環境における歩行動作の認識に応用した.



テーマ:行動履歴に基づく居室者状況予測システムの設計
担当:天野滉久(専攻科2年)
概要:
本 研究では,居室者の行動履歴をもとに,居室者が不在の場合に,現在,どのような状況かを予測するシステムを設計した.居室者が部屋を出る際には,居室前に 設置された現在情報を指し示す表示版にこれからの状況(授業や会議,外出など)を表示させる.その際の操作履歴を収集することで,居室者が明示的に,状況 を表示させなくても,システムが自動的に居室者の状況を予測し,表示させることが可能となる.また,居室者の操作履歴だけでなく,居室者の移動方向や, 戻ってきた方向の情報を利用することで,より精度の高い予測を可能にする.



テーマ:加速度センサーによる歩行動作の認識に基づく位置推定方式の設計
担当:梅木陽(専攻科2年)
概要:
本 研究では,携帯端末で利用される加速度センサーを利用し,利用者の歩行動作を認識させることで,建物内における歩行者の現在位置を予測するため位置推定方 式を提案する.加速度センサーによって,歩行が認識された場合に,予め設定されている移動速度をもとに,歩行者の位置を予測する.この時,携帯端末の方向 センサーを利用することで,歩行者の蛇行にも対応させることができる.また,加速度センサーによる誤差の蓄積を軽減させるために,無線LANアクセスポイ ントからの電波強度を利用した位置補正を行う.この時,同時に予め設定した移動速度の修正も行うことが可能であり,より精度の高い位置推定を実現すること ができる.



テーマ:不在者位置予測システムのためのユーザインターフェイスの設計と評価
担当:佐々木貴晃(専攻科2年)

概要:
本 研究では,コンピュータと実際の物理デバイスをつなぎ,様々な型式で人間との情報交換を行うといったフィジカルコンピューティングに基づき,不在者位置予 測システムのためのフィジカルインターフェースの設計を行った.在室者位置予測システムは過去の利用者の行き先の入力情報を基に現在の位置を予測するもの であり,より自然な型式でユーザの入力情報を収集することが求められる.そのため専用のデバイスを作成することで,操作の簡略化や視覚的な分かりやすさを 追求することができ,より自然な型式でユーザの入力情報を収集することが可能である.マウスとキーボード操作によるPC上のインターフェース,および, 実際に操作可能なフィジカルインターフェースの評価を行い,それぞれの特徴を明らかにする.





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