平石 広典 (Hironori Hiraishi)
足利大学 工学部
創生工学科 教授
最終卒業学校・学位
平成12年3月 東京理科大学大学院
理工学研究科経営工学専攻
博士後期課程卒業 博士(工学)
研究教育
実績リスト
所属学会・協会
情報処理学会
人工知能学
会
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関連サイト
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「不都合の中の好都合」
(Convenience in inconvenience)
現在,様々
なものが便利で使い易いものになっています.多くのものは直感的に操作することが可能で,
説明書やマニュアルを読まなくても,たいていのものを利用することができます.しかし,正
確さや安全性が必要なものについては,それでいいのでしょうか?こう考えはじめたきっかけ
は,社会問題となっている高齢ドライバーのトラ ブルです.私自
身の考えではありますが,現在,ほとんどの車がオートマチック車で,アクセルを踏むだけで
車を動かすことができます.そのため,ブレーキとアクセルの踏み間違いや前後のギアの入れ
間
違によって,いとも簡単に事故が発生してしまいます.それでは,マニュアル車であればどうで
しょう? マニュアル車では,まずクラッチを踏ん
でギアを入れ,アクセルを軽く踏んだ状態で少しづつクラッチを緩めることで,車を動かす
ことができます.オートマチック車に比べて手間も多く,クラッチ操作など高度なテクニック
も必要ですので,車を動かすことを考えると「不都合」ということになります.しかし,ブ
レーキと間違って思いっきりアクセルを踏んだとしてもクラッチを繋いでいなければ車は動き
ませんし,ギアを入れ間
違っても,ゆっくりとクラッチを緩めますので,少し動いた段階で気づくこと
ができます.つまり,安全性を考えると「好都合」ということになります.
このように好都合に思えても実は不都合な面があったり,一見不都合なものでも視点を変え
てみると好都合であったりもします.本研究室ではあえて不都合なものに着目し,現在の様々
な問題にアプローチしていきます. |
本研究に関する主なテーマ
- 不都合さの有効な事例調査
- 3Dプリンターによる不都合なデザインの制作と評価
- 不都合なデザインの利用者のスリップやミスの解析
- 生体センサーデータ解析による利用者負荷の計測
- 生体反応計測による無意識状況の解析
- 不都合さの度合いを調整する人工知能技術の開発
関連分野
- ユーザインター
フェース,ヒューマンコンピュータインタラクション
- 認知工学,人工知能,生体情報処理,人間工学
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